Beishiki

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自分の向こうに、自分が立つ

ひとつのことを終えた。
静かな景色の中に、自分が立っていた。
まわりには目立つ色もなく、ぼんやりとしている。
「考えているのか」「悩んでいるのか」「何かを感じようとしているのか」それは分からない。

そんな自分の向こうに自分が立った時。
立ち止まった自分を動かそうとするのか。
それとも立ち止まった自分を置き去り、もう一人の自分だけが進んでいくのか。
それは自由に選択できる。

自分と、もうひとりの自分。
時に身を任せ、感じたように進めば良い。
当然、失敗も多いだろう。
悔やめば良い。後悔すれば良い。悩めば良い。ならば、また新しい自分に出会える。
変化し続ける無数の新しい自分と出会い、どう感じ、どう整理できるか。その作業を永遠(トワ)に繰り返す。
これが「生きるコト」なのだと「僕」は思う。

価値ある人生。
先に進んだ者だけにもらえる褒美だから。